-書評- 詳解! Google Apps Script完全入門 [第3版] Kindle版

わたしは、現代のプログラミングという技術は、魔法の一種だと思っている。 エニグマ解読からはじまった、コンピューターの歴史は、ほんの100年か200年ほどだけれど、その進歩はすさまじいものである。

「アレクサ!テレビをつけて!」と声を発すると、家じゅうの照明がつき、エアコンが動き出す。カメラに映すだけで、知らない国の文字が、自分の母国語の文字に映る。 もはや、おとぎ話にでてくる魔法の領域に達している。

見解の相違はあるとは思うけれど、実際にコードというものは、呪文と表現されることもあるし、それなりのコードを書くと、頭をフル回転させることになるので、ものすごく疲れる。 まるで、魔導士が魔法力を使い切ったときのように。

魔法を唱えるために必要な、コンピュータやキーボードなどは、さながら魔法の杖であろう。杖がなければ魔法を発動することができない。

次に必要になってくるのが、呪文を唱えるための知識である。どんなに知性あふれる技術者でも、肝心のコードの主要部分や本質が不明であれば、宝の持ち腐れである。

ググレカスなどと、アンダーグラウンドの世界での言葉があるけれど、WEBにある情報というのは、主に広告収入を得るために書かれたものが多く、やはり限界がある。テレビや雑誌も広告媒体だけれど、テレビや雑誌などの情報だけで、城を建てることはできない。

やはり、専門書や技術書を読み理解しなければ、城は建たないし、職人技も必要なので長年の経験と勘も必要になる。

わたしは、魔法をつかうためのことが書いてある本なので、プログラミングの本は 魔導書のようなものだと思っている。

さて、今回は 「詳解! Google Apps Script完全入門 [第3版] 」の書評を書こうと思う。

プログラミングの本を、わたしは主に3つに分類している。

 1.技術書

 2.参考書

 3.読み物

まぁ。1から順に、上級・中級・初級という解釈でもかまわない。

今回、書評を行う本書は、「2.参考書」に分類したい。Google Apps Script は、Excelで言うところの、VBAに該当し、いわゆるマクロを組む感覚で、JavaSprictをもちいてコードを書くものだけれど、本書を、まったくのプログラミング未経験者が手に取るだけで、すぐにそれを使えるようになるとは思わない。 いわゆる 「3.読み物」に該当するような、単なる How to 本 ではない。

しかしながら、元々、WEBページを製作していて、JavaSprict を常用している者であれば、まるで How to 本 を読んでいるかのように、コードについての知識が深まる。

わたしは、本書を手に取る前に、WEB等に存在する情報だけで、Google Apps Script を使用していたが、ある程度までくると、核心の部分がわからないと、コードが書けない領域になってくる。これは、初級の技量からレヴェルが上がったのであれば、誰にでもあることだと思う。 ダダで手に入る情報だけでは、やはりできることに限界があるのである。

本書は、そんなわたしに、いままでの知識が正しいかどうかの再確認と、にわかであった知識を確実なものにする効果を与えてくれた。 実際に、参考書を読む解く知識が身につき、本書を読み終えた私は、さらにレヴェルの高い参考書を読む欲求に駆られた。

本書は、実践的でありながらも、いわゆるライブラリー症候群に陥らないようにデザインされているように感じたと同時に、必要最低限の知識を充足させる内容のスペックとなっている。

第3章の 基本構文 から始まり、第22章には、Url Felch や JSON にまで触れられており。恥ずかしながら、中級エンジニアでありながら、いまだに、にわかな知識で進んできた部分については、本書の索引をひき、基礎的な部分を本書で確認する場面が多々ある。 そのくらい本書は実用的であり、基本書と考えてもかまわない内容になっている。

わたしにとって、このような実用的な書物は、極めて重要であり。大いに助けになっている。

いわゆる、駅前留学的な、プログラミングの学習、eラーニングのようなものは数あるが、わたしのようなタイプは、頭で考えるよりも、実践して体で覚えないと、知識として はいってこないので、業務面で大きな助けになった。

ようするに、塾に通って、そこの教材を利用するタイプではなく、書店で参考書を漁って、自分で学習するタイプの人間にとって、絶好の書籍であると言える。